Sonic Piの最もエキサイティングな側面のひとつは、まるでギターをライブで演奏するかのように、ライブでコードを書いて音楽を作ることができることです。つまり、ステージやコンサートでSonic Piが使えるということです!
これからチュートリアルで、実際のSonic Piの詳しい使い方に入る前に、まず、ライブコーディングがどんなものか体験してみましょう。あまり(もしくは全然)わからなくても、心配ご無用! そのまま席についたまま、楽しんでいきましょう。
さぁ、はじめましょう! 下のコードを上の空欄のBuffer(バッファ)にコピーしてみましょう。
live_loop :flibble do
sample :bd_haus, rate: 1
sleep 0.5
end
左上のRun
(再生)ボタンを押すと、いい感じの速さでバスドラムの音が聞こえてきます。Stop
(停止)ボタンを押せば、いつでも音を止めることができます。ですが、まだStop
(停止)ボタンを押さずに、次のステップを実行しましょう。
sleep
の値を、0.5
から、1
のような、より大きい値に書き換えてみましょう。Run
(再生)ボタンをもう一度押します。これは簡単でした。では他の要素を加えてみましょう。sample :bd_haus
の上に、sample :ambi_choir, rate: 0.3
を追加してみます。コードはこのようになるはずです。
live_loop :flibble do
sample :ambi_choir, rate: 0.3
sample :bd_haus, rate: 1
sleep 1
end
では、ちょっと遊んでみましょう。値を変えてみてください。大きな値、小さな値、もしくはマイナスの値にしたとき、何が起こるでしょうか? では、:ambi_choir
のrate:
の値をほんの少し(0.29などに)変えた時、どうなるでしょう? sleep
の値をすごく小さくすると、どうでしょう? 速くしすぎると、エラーが出てコンピュータが止まってしまいます。これはコンピュータがついていけないからです(そんな時は、より大きい値をsleep
に設定してRun
ボタンをもう一度押しましょう)。
では、sample
の行に#
をつけることで、「コメント」してみてください。
live_loop :flibble do
sample :ambi_choir, rate: 0.3
# sample :bd_haus, rate: 1
sleep 1
end
コンピュータに#をつけた行を無視するよう命令したので、聞こえませんね。これはコメントと呼ばれます。Sonic Piでは、要素を削除したり追加したりするのにコメントを使います。
最後に、遊んでみると面白いのことをみなさんにお伝えしましょう。下のほうにあるコードを空いたBufferにコピーします。次に、2つのループがある(つまり2つのことが同時進行している)ということ以外は深く考えないようにして、遊びながら実験してみましょう。その際、以下のようなヒントがあります:
rate:
の青い値を変更し、sample
の音が変わることを聞いてみましょう。sleep
の時間を変更し、それぞれのループを異なる速度で繰り返すのを聞いてみましょう。sample
の行のコメントを解除して(#
を削除)、ギターの逆再生を楽しみましょう。mix:
の値を0
(最小値)から1
(最大値)の間で変えてみましょう。Run
ボタンを押すのを忘れないでください。次のループで音が変化するのを聞くことができるでしょう。うまくいかなくても気にしないでください。Stop
ボタンを押して、Buffer内のコードを削除して、新しいコードをコピー&ペーストして、再び演奏の準備をすれば良いです。失敗することがどんなことよりも学習の近道になるのですから。
live_loop :guit do
with_fx :echo, mix: 0.3, phase: 0.25 do
sample :guit_em9, rate: 0.5
end
# sample :guit_em9, rate: -0.5
sleep 8
end
live_loop :boom do
with_fx :reverb, room: 1 do
sample :bd_boom, amp: 10, rate: 1
end
sleep 8
end
さあ、これらが実際にどう動くか好奇心が動き出すまで、そしてあなたが次に何をしたらいいかを知りたくなるまで、演奏と実験を続けましょう。さあ、残りのチュートリアルを読む準備ができました。
次にあなたを待っているものは…